コラム

 公開日: 2013-11-29  最終更新日: 2014-06-22

南海大地震に備えるオンリーワン住宅を建てる その3 (工事監理の重要性)

前回は設計の流れについて簡単に書いてみました。建材や工法等については次回にしまして、今回は工事監理の重要性について書いてみたいと思います。

いくら素晴らしい設計(特に構造関係)をしたとしても、現場が十分な施工をしなければ、耐震性能や耐久性が不十分となるわけです。

約2週間前の平成25年11月16日土曜日の高知新聞(朝刊)に下記のような記事が載っていたことはご存知でしょうか?

ある大手ハウスメーカー 〇〇〇ホーム での木造住宅での施工不備(いわゆる施工ミス) 不備内容は(設計仕様上、軸組材と面材で構成される補助水平構面を設置しなければならないところ、軸組材のみ施工され、面材が施工されていない、簡単に言いますと屋根裏や壁面に貼る設計になっている強化ボードが貼られていなかった)というものでした。 そして全国9県にまたがり、1,619件という驚くべき棟数でした。
そして、平成元年から平成25年までの約25年にわたって施工ミスが続けられていたというのはあきれてしまします。 
やはりこれなどは 設計施工一括での施工ミスがおこる典型的な事例ではないかと思いますが皆さんいかがでしょうか。 

第三者の工事監理者が入っておれば、まず起こらないであろうと思います。
これが構造上決定的な施工ミスであったなら、大変なことになっていたと思うとぞっといたします。
(高知新聞とケンプラッツの記事を参考にしました。なおメーカーは構造計算により安全性に問題ないとしている。) 

また十数年まえですが、高知市内で大手ハウスメーカー〇〇ホームで住宅を建てている方からの相談でした。
基礎工事を現在やっているが素人の自分が見てもおかしいと思うところがあって、そのハウスメーカーの担当者に聞くと問題ないとの返事だったけど納得いかないので見てほしいという相談でした。そこで現場へ出向くとやはりおかしい部分があましたので、その部分の是正をしてもらうよう(直さないとお金は払えないと言いなさい)とアドバイスしたところ基礎をすべて壊してやり直したこともありました。
(やり直した工事でもまだおかしい部分があったので、詳細図をかいてあげてこのようにそのハウスメーカーに言ってくださいと再度アドバイスして何とか基礎工事が終わりました。)
全く現場の管理(現場監督の仕事)がなされず、まして監理者などはいないと同じ状態でした。
このようなことが日常茶飯事起こっているのではと危惧します。

阪神、淡路大震災や東日本大震災やなどの大きな災害で多くの建物が倒壊し、津波に流されましたが、
その原因に、構造計画に問題がある場合のほか、施工管理、工事監理を十分にしていたならば倒壊せず
に死者を出さずに済んだケースもたくさんあったようです。

そして身近なところでは竣工してすぐ雨漏りがした、外壁にクラックがはいった、家が傾いた、設計仕様、見積どうりできていない等 こんなはずじゃなかったと、住宅に関するトラブルは後を絶たちません。



そこで 工事監理が重要になってくるのです。
工事監理とは、建築士の資格を持った経験豊富な専門家が設計図や工事仕様書どうりに出来ているかチエックすることです。
トラブルを未然に防ぎ、建築主が安心して住める安全な家を創ることが目的です。

工事監理がしっかりとできていないと、予算がない、工期がないといった理由で、見えない部分で手抜きされてしまうことがあるのです。本来建築主は監理者を定めることになっていますが、監理者というのは名前だけで、実際には正常に監理が行われていない場合が多々あるのです。

そして、その監理者は施工会社の社員ではなく、第三者の利害がからまない建築士に依頼しないと、正常な監理はできないのです。

工事監理が適切に行われていれば、こうした手抜きによる欠陥住宅を未然にふせぐことが出来るのです。

適切な設計と監理によってのみ、南海大地震でも倒壊しない家ができるのです。

建築相談も承ります。なんでも相談ください。トラブルのない安心して住める家を!!


      

                南海大地震に備えるオンリーワン住宅を建てる-その4 に続く

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株式会社堀内計画設計研究所 [ホームページ]

建築家 堀内啓介

高知県高知市愛宕山南町3-11 [地図]
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