コラム

 公開日: 2017-02-05 

住宅の耐震性を高める3つのポイント

建物の耐震性を考える上で、地盤の良し悪しは大きくかかわってきます。家を支える基礎部分、そして家の骨組とも言える構造も同様です。

地盤改良工事が必要になる場合も

家を建てる際にまず行われるのが地盤調査です。その結果によっては地盤改良工事が必要となります。地盤改良工事が必要とみなされるのは、全国平均で3件に1件程度と言われています。
地盤が軟弱であるにも関わらず、きちんと改良工事を行っていない場合は地盤沈下などが起こり、家が傾いてしまう場合があります。

家を建てるエリアの土地の前歴などを調べ、土地の特性にあわせた改良を行うことは家づくりを行う上で欠かせません。

軟弱地盤で地盤改良工事が必要になった場合には、以下のような改良・補強を行います。

軟弱地盤の層が基礎の下8メートル以上におよぶ場合は、鋼管杭を強固な地盤に至るまで回転貫入させる「杭状地盤補強」で地盤の安定化をはかります。

軟弱地盤層が2メートルから8メートルの場合、地盤内にセメント系の固化剤を注入しながら円柱状の杭を形成したり、砕石を網状の筒の中に充填して杭状にしたりする「柱状改良工法」がとられます。

軟弱な地盤が基礎下2メートル程度と浅い場合は、表層部分の土とセメント系固化剤を混ぜたり、表層部分を固める方法で地盤を丈夫にします(「地盤の表層改良」)。

鉄筋コンクリート基礎のふたつの工法

地盤の上に建物を建てる際、基礎を組みます。

鉄筋コンクリートを用いた基礎には、コンクリートで作った基礎を平均台のように連続させて並べる布基礎と、布基礎に加えて床下全面を鉄筋コンクリートで固めて盤面を作るベタ基礎のふたつがあります。建物全体を「船」のようにするので、地耐力が敷地内で違う場合にも建物の「不動沈下」を防ぎます。
布基礎は、簡単に言うと線で建物を支える、ベタ基礎は面で建物を支えるといったイメージです。

地震に強い構造を生むのは、しっかりした耐力壁

木造の戸建ては、一般的に木造軸組工法といった柱や梁などを組んで家の構造を作ります。

こういった住まいでは、壁に筋交い(柱と柱のあいだにななめに木材を入れ、構造を補強する部材)を入れたり、構造用合板で造った耐力壁をバランスよく配置して耐震性を確保します。

木材同士を組み合わせる部分は、接合部分を「N値計算」や「国土交通省告示」による補強金具で止めて強固にします。

住宅の構造には木造軸組工法以外にも、壁で建物を支える2×4工法、鉄筋を網目に組んでそのまわりを板で囲い、コンクリートを流して柱や梁をつくる鉄筋コンクリート工法、鉄の柱や梁で骨組をつくる鉄骨組工法などがあります。

それぞれ特性がありますので、設計者や建築会社と相談して家づくりに採用してください。

この記事を書いたプロ

あしすと設計

一級建築士 岡部早苗

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